小鹿太郎の日記

パワハラによる休職中のこととか、あんなこととかこんなこととか。

クジ運

私の両親。決して悪い人たちではないのだけれど、常に、自分の置かれた境遇がいかにひどいかを周りに少しでも同情してほしくて、誰に対しても口を開けば不平と不満を表す言葉ばかり溢れてくる。

私が今、無職となったことを、長い間、彼らに黙っていたのはそのせいで、メンタルクリニックに通院していることなんて、多分、一生言えずに過ごすと思う。

私が背負っている重荷を肩代わりしてくれとは言わないけれど、「私たちには何もしてやれない。つか、むしろ聞いて!多分、こっちの方がずっと大変なんだよ!!」と、さらに重石を載せてくるような仕打ちは、本当、しないで欲しかった。

ま、私は昔からクジ運も悪かったからな、って諦めている節もあるけれど、それでも、たまには私も、その存在を思い出すと胸に灯りがともるような、そんな親がほしかったな、て、ため息を付くときが、あるよ。

 

先日、父と一緒に従妹の結婚式に出た。

従妹が読んだ、父への感謝の手紙の中で、『当時も、世の中は就職難でした。そんな中、ようやく仕事に就けたのにそこが辛い職場で、誰にも言えずに悩む日々が続いていたある日、お父さんは、私に何も聞かずに「辛いことがあったら仕事なんていつでも辞めて帰ってこい。お前一人の一生くらい、お父さんが養っていけるから」と言ってくれましたね』という下りがあって、私はそこでぽろぽろと泣いてしまった。

 

手紙の内容に感動したからではなく、それを私の隣で一緒に聞いていた父が、あまりに不憫だったから。

娘から頼られるどころか、ああ、本当に、かわいそうな人だなあ、としか思われない父親になっている、ってどんな気分なんだろう?と思うと、不憫で、不憫で。

 

今回は、オチなんてないです、そういう、クジ運の悪さの話でした。

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